加工

CLT-SSBox

CLTt36mmによるSSP
(Stressed Skin Panel)

 

CLT-SSBoxはタテ継ぎ目のない美しい幅はぎ板を用いたt36の薄物CLTを下面に用いたSSP(Stressed Skin Panel)です。

45×90~程度のタルキ断面のウェブ材と上面の合板などの面材をあらかじめ接着することにより、たわみに対する使用性を格段に向上させています。

概要

ウェブには予め穴あけが可能であり、上面の一部を開放して現場接合として、以下を実現しています。

  • たわみはタルキのみの場合に比べて1/10前後に抑えられる
  • 現場で釘による接合を行い、水平構面性能を確保
  • 現場での配管・配線などもボックス内で可能
  • 工場で断熱材等を予め挿入することも可能
  • 取付面をそのまま化粧面として使用可

 

構造的な特徴と組立・施工の方法

 

 

CLT-SSBoxは工場管理下で接着し、一部をオープンにしたボックスの状態で搬入、現場で残りの上フランジを接合する形としています。これにより曲げ性能上主要な部分は工場管理下で製作でき、梁上の乗掛けや半落とし込みいずれの場合にも水平構面確保のための接合や、断熱・配管・配線の仕舞などの対応が現場で行いやすくなっています。
木梁、鉄骨梁それぞれへの取付が可能です。

断面性能の検討・曲げ試験の実施

CLT-SSBoxは建築物への採用に先立ち、解析や実大実験によってその性能を確かめています。

詳しい内容をご確認いただきたい場合、お問い合わせフォームから「設計構造リファレンスの請求を希望する」にチェックをした状態で送付ください。

 

用途・サイズ

屋根用パネル(木梁・鉄骨梁への取り付け可)

  • 幅1000mm以下
  • スパン4000mm以下
  • 厚みはウェブせいによる

 

参考スパン(mm)

全高(mm)
積雪量(一般地域) 積雪量(多雪地域)
50cm 80cm 100cm 150cm
3000

138

[90]

138

[90]

153

[105]

168

[120]

4000

153

[105]

168

[120]

 

※[  ]内はウェブせいとする。
・荷重条件:等分布荷重、固定荷重595(N/㎡)
・断熱材を入れる際の通気層は見ておりません。
・参考スパンを桁行方向として算定、屋根勾配3寸

・全断面EIでのたわみ20㎜、or短期1/150、長期1/200

ウェブへの穴あけについて

  • 穴はウェブの中心より下側となります
  • ウェブの断面下側を20mm以上は残す必要があります

  • 穴径はウェブ材せいの1/3φ以下。(ウェブせいが90㎜の場合は30φ以下) 大きくしたい場合は最大36φ、その場合その穴については逐一計算が必要になります

  • 穴位置はBOXの端部から300mm、各穴の間隔を300mm以上空けるようにします
  • 工場接着される上フランジの両端部から±150mmの位置には穴を開ける事は出来ません

 

施工事例

こちらを参照

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